英作文で失点しないために|医大生講師が実践したシンプルな答案作成法

サムネイル

こんにちは。

国公立大学の二次試験や難関私立大学の入試で、多くの受験生を悩ませるのが自由英作文です。

「和文英訳」の記述問題でも、

「難しい単語を英語にしなくてはいけない」

「関係代名詞を駆使した複雑な構文を書かなければいけない」

と思い込んでしまい、英作文に苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、結論から言うと、受験の英作文で求められているのは「華麗で難しい英文」ではなく、「ミスがなくて論理が通っているシンプルな英文」です。

私自身、公立高校から国立大学の医学部を目指す中で、最初は「かっこいい英文」を書こうとして文法ミスを連発し、模試の点数がまったく伸びない時期がありました。

しかし、あるときから、
「シンプルで確実な英語を書く」
という戦略に切り替えました。

さらに、1冊の参考書を徹底的に使い込んだことで、本番の英作文で大きなアドバンテージを得ることができました。

今回は、私が受験期に愛用していた『基礎英作文精講』を例に、合格をつかむための英作文の考え方と具体的な勉強法を紹介します。

1. 中学生でも読めるくらい、丁寧でわかりやすい英文を書く

採点官に、
「高度な英語を使っているな」
と思わせる必要は一切ありません。

それよりも、
「中学生でも読めるくらい意味が明確で、シンプルで明快な文章」
を目指してください。

一文をだらだらと長くせず、主語と動詞を明確にした短い文を、論理的につなげていくほうが、結果的に採点者に伝わりやすくなります。

特に英作文では、

  • 主語と動詞が対応しているか
  • 時制がずれていないか
  • 三単現の s が抜けていないか
  • 冠詞や単数・複数が不自然でないか
  • 接続詞の使い方が適切か

といった基本的なミスが、得点に大きく影響します。

難しい表現を使って減点されるよりも、簡単な表現で確実に伝える方が、受験英作文では強いです。

2. 知らない単語や、うろ覚えの構文は絶対に使わない

「これはスペルが怪しいな」

「この前置詞は in だったか on だったか」

「この構文、使い方に自信がない」

このように少しでも不安に思った単語や構文は、本番では使わない方が安全です。

本番では1ミリも疑ってはいけません。

英作文は減点方式の採点であることが多いため、高度な単語に挑戦して綴りを間違えるよりも、自分が100%自信を持って正しく書ける英語で勝負した方が安定します。

特に難しい日本語のお題が出たときは、まずは自分の知っている簡単な日本語に置き換えて考えることが大切です。

たとえば、難しい表現をそのまま英語にしようとするのではなく、

「これはつまり、どういう意味か」

「もっと簡単な日本語で言うと何か」

を考えてから英語に直します。

英作文では、無理に難しいことを書こうとするよりも、自分の持っている英語で正確に表現する力が大切です。

3. 命取りになる「簡単なミス」がないか、必ず最後に見直しをする

英作文において、三単現の s の付け忘れ、名詞の単数・複数、時制の一致などのミスは、意外と起こりやすいです。

しかも、内容が良くても、こうした基本的なミスが多いと減点につながってしまいます。

だからこそ、書き終わった後は、必ず最後に見直しをしてください。

見直しのときは、なんとなく全体を眺めるのではなく、チェックする項目を決めておくと効果的です。

たとえば、

  • 主語と動詞の対応は合っているか
  • 三単現の s は抜けていないか
  • 名詞の冠詞は忘れていないか
  • 単数・複数は正しいか
  • 時制はずれていないか
  • 自信のない単語を使っていないか
  • 日本語の意味と英文の内容がずれていないか

というように、毎回同じ観点で確認します。

本番でいきなり丁寧な見直しをしようとしても難しいです。

普段の演習から、最後にこのチェックを行う習慣をつけておくことが大切です。

4. 参考書から「使えるテンプレ」を盗み、自分だけのPhrase Bookに蓄積する

英作文をゼロから自分で組み立てようとすると、時間がかかりますし、ミスも出やすくなります。

英作文の基本は、自分が自信を持って使える表現のストックをどれだけ持っているかです。

私は、模試の解説や日々の長文読解、参考書の中で見つけた、
「これは自由英作文の理由づけに使えそうだ」
という便利なフレーズやテンプレートを、ノートに書き写していました。

そして、自分だけのPhrase Bookを作っていました。

入試直前期には、このノートを見返すだけで、どんなお題が出ても対応できる手札が増えている感覚がありました。

たとえば、

  • 意見を述べる表現
  • 理由を述べる表現
  • 具体例を挙げる表現
  • 反対意見に触れる表現
  • 結論をまとめる表現

など、自分が使いやすい形で整理しておくと、本番でかなり役立ちます。

大切なのは、難しい表現を集めることではありません。

自分が本番で迷わず使える、シンプルで正確な表現を増やすことです。

5. 使っていた参考書と具体的な使い方

数ある英作文の参考書の中で、私がおすすめしたいのが、竹岡広信先生の『基礎英作文精講』です。

この本には、受験生が間違えやすいポイントや、本番でそのまま使える実用的な表現が凝縮されています。

私はこの1冊を、次のステップで繰り返し使っていました。

ステップ1:まずは日本語の解説を読み、ネイティブのニュアンスの違いを理解する

単に英文を丸暗記するのではなく、
「なぜこの場面ではこの単語を使うのか」
という解説をじっくり読みます。

英語表現の背景やニュアンスまで理解することで、ただの暗記ではなく、自分で使える知識になっていきます。

ステップ2:例題を、必ず手を動かして手書きでノートに書く

頭の中で、
「こんな感じかな」
と思うだけでは、本番でスペルミスに気づけません。

必ず紙に書いて練習します。

手を動かして英文を書くことで、文法ミスや綴りのミスにも気づきやすくなります。

ステップ3:模範解答と自分の答案を比べ、自分のPhrase Bookに吸収する

解説にある
「受験生が書きがちなNG答案」
と自分のミスが重なっていないかを確認します。

そのうえで、使えそうな表現をフレーズ集にストックしていきます。

ただ読むだけで終わらせず、
「これは自分の答案に使えそうだ」
と思った表現を、自分のPhrase Bookに入れていくことが大切です。

6. 仕上げはAIを「専属のネイティブ先生」として添削してもらう

参考書の例文をマスターした後は、志望校の過去問などの実戦練習に入ります。

ここで課題になるのが、書いた英作文を誰に添削してもらうかです。

学校や塾の先生が忙しくて、すぐに添削してもらえないこともあります。

そのようなとき、私はAIを活用していました。

自分で一度、上記のルールに従って書き切った答案を用意し、AIに次のように指示します。

私は〇〇大学の△△部を目指す受験生です。以下の英作文のテーマに対して、私が書いた答案を添削してください。文法的なミスやスペルミス、論理のつながりがおかしい部分があれば指摘してください。また、高校生が本番で確実に書けるような、シンプルで論理的な表現を使った、より自然な言い回しを何パターンか提案してください。

AIは一瞬で、自分のイージーミスを指摘し、別解も提示してくれます。

その別解の中で、
「これなら自分でも本番で書けそうだ」
と思ったフレーズがあれば、すかさず自分のPhrase Bookに書き込んで暗記します。

「参考書で型を学ぶ」

「自分で書く」

「AIと模範解答でチェックする」

「表現をPhrase Bookに蓄積してブラッシュアップする」

このサイクルを回すことで、私の英作文の記述力は大きく向上しました。

まとめ|英作文は「難しく書く」より「確実に伝える」

英作文は、決しておしゃれな論文コンテストではありません。

大切なのは、
中学生でもわかるレベルの簡単な表現で、文法ミスをゼロにし、確実に点数を取り切る
という意識です。

そのために、次の3つを大切にしてください。

  • 『基礎英作文精講』などで、徹底的に正しい表現の型を学ぶ
  • 学んだフレーズをPhrase Bookにまとめて、自分の手札にする
  • 最後はAIなども活用して、ミスのない完璧な見直しを習慣づける

このシンプルな戦略を徹底すれば、英作文は受験における大きな得点源になります。

浜松で英作文対策をしたい高校生へ

元城アカデミーでは、浜松エリアの中学生・高校生を対象に、数学・英語を中心とした個別指導を行っています。

英作文では、難しい単語を使うことよりも、
「自分の知っている英語で正確に書くこと」
「採点で減点されない答案を作ること」
「自分の志望校に合った表現をストックすること」
が大切です。

「英作文で何を書けばよいかわからない」
「自分の英語に自信がない」
「文法ミスや表現のミスを減らしたい」

という方は、まずは自分の答案を見直し、どこで減点されているのかを整理してみましょう。

あなたの知っている英語だけで、合格点が取れる英文が書けるよう、一緒にトレーニングしていきましょう。