医大生講師が実際に使った数学参考書・問題集とその使い方|青チャートをどう活用したか
今回は、私が数学の勉強で実際に使っていた参考書と、その使い方についてお話ししたいと思います。
数学の学習で軸にしていたのは、『チャート式 基礎からの数学(青チャート)』 でした。
ただし、同じ参考書でも、時期によって使い方は大きく変わります。参考書は「何を使うか」も大切ですが、それ以上にどう使うかが重要だと私は感じています。
ここでは、私が青チャートをどのように活用していたか、そして数学の勉強の中で特に大切にしていたことについて紹介します。
数学の軸にしていたのは青チャートでした
私が数学の学習で使っていたのは、青チャートの1A・2B・3Cです。
数学の勉強はこの参考書を軸に進めていましたが、学習の段階に応じて使い方を変えていました。
現役時代は、主に学校の定期テスト対策として使っていました。学校で学んだ範囲をしっかり確認し、基本から標準レベルまでを網羅するための教材として活用していた形です。
一方で浪人期には、塾のテキストがメインの演習教材になっていたため、青チャートは基礎に立ち返る必要があるときの補助演習・辞書のような役割で使っていました。
このように、同じ参考書でも、
- 現役時代は定期テスト対策の中心
- 浪人期は基礎確認のための補助教材
というように、役割を変えながら使っていました。
私が最も大切にしていたのは「思考を言語化すること」でした
数学の勉強で私が最も大切にしていたのは、自分の思考を言語化してノートに残すことです。
単に答えや途中式を書くだけではなく、
- どう考えたのか
- どこがポイントだったのか
- 次に同じ問題が出たときに何を意識するべきか
を、自分の言葉で書き込むようにしていました。
数学は、答えだけを覚えても伸びにくい教科です。だからこそ、自分がどう考えたかを整理し、それを言葉として残すことがとても大切だと思っています。
数学的な「定石」を自分の言葉で書くようにしていました
たとえばノートには、単に解答を書くのではなく、
「このパターンのときは、まず微分して増減を調べるのが定石」
といったように、その問題で使うべき考え方や方針を、自分の言葉で添えるようにしていました。
こうすることで、ただ一問一問を解くだけではなく、
- どの場面で
- どの考え方を使うのか
が整理しやすくなります。
数学では、解法を丸暗記するだけでは少し問題が変わったときに対応しにくくなります。
そのため、「このタイプの問題では何を最初に考えるべきか」を言語化しておくことは、とても役立ちました。
記述を意識した答案作成も大切にしていました
自力で解けた問題については、ただ正解を出して終わりにするのではなく、記述答案として過不足なく書く訓練も意識していました。
特に医学部受験では、答えそのものだけでなく、途中の考え方をきちんと書けることも重要になります。
そのため、
- どこまで書けば十分か
- どう書けば伝わりやすいか
- 説明が飛びすぎていないか
を考えながら答案を書くようにしていました。
この練習は、本番で落ち着いて答案を書くためにも意味があったと思います。
「自分との対話」をノートに残していました
私が少し特徴的だったかもしれないのは、ノートに感情や気づきまで書き込んでいたことです。
たとえば、
- 「完璧な解答!すばらしい!!」
- 「惜しい!ここは m>0 の条件を見落としたからダメ。次は絶対忘れない!」
といったように、そのときの感情をそのまま残していました。
なぜ感情まで書いていたのかというと、医学部受験は一点を争う厳しい勝負であり、特にケアレスミスが大きな失点につながるからです。
ミスをしたときに「次は気をつけよう」で終わらせるのではなく、
- 悔しい
- また同じところで間違えた
- 今度こそ忘れたくない
という感情ごとノートに残すことで、その失敗を強く記憶に残すことができました。
この感情と解法のセットが、本番で同じミスを防ぐ助けになったと感じています。
基礎固めの時期は、悩みすぎずに答えを見るようにしていました
数学では「すぐに答えを見るのはよくない」と言われることがありますが、私は時期によって考え方を分けていました。
基礎固めの段階では、知識や解法を吸収する時期なので、一定時間考えて分からなければ、すぐに解答を確認して解法をインプットすることを意識していました。
この時期に大切なのは、長く悩むことではなく、
- 基本解法を知ること
- 典型パターンを増やすこと
- 考え方の土台を作ること
だと思います。
そのため、基礎固めの段階では「悩みすぎないこと」も、効率よく勉強するうえで大切でした。
直前期は、本番と同じつもりで最後まで書き切ることを意識しました
一方で、直前期は姿勢を大きく変えていました。
この時期は、すぐに答えを見るのではなく、本番と同じように時間を測り、自力で最後まで記述答案を書き切ることを意識していました。
基礎固めの時期には、解法を知ることが大切です。
しかし直前期は、知っていることを本番で使える形にする必要があります。
そのため、
- 制限時間を意識する
- 本番のつもりで解く
- 最後まで答案を書く
- 自力でやり切る
という訓練が不可欠でした。
このように、基礎固めの段階と直前期では、答えを見るタイミングを変えることが合格のためにとても大切だったと思います。
最も重要なのは、自分に合う方法を試行錯誤しながら見つけることです
ここまで書いてきた方法は、あくまで私に合っていた一例です。
当然、全員にそのまま当てはまるわけではありません。
ただ、私が強く感じているのは、試行錯誤しながら自分に最適な方法を模索することこそが大切だということです。
真っ暗な中を闇雲に進むのではなく、まずは先人の方法を実践してみる。
やってみて納得できれば続ける。
合わないと感じたら修正する。
必要なら信頼できる先生に相談する。
この試行錯誤の積み重ねこそが、合格への一番の近道になると思います。
まとめ|数学参考書は「何を使うか」より「どう使うか」が大切です
私にとって青チャートは、数学の学習の土台になる参考書でした。
ただし、ただ解くだけではなく、
- 時期によって役割を変えること
- 思考を言語化してノートに残すこと
- 感情も含めてミスを記憶すること
- 基礎固めと直前期で姿勢を切り替えること
によって、より効果的に活用できたと感じています。
参考書選びももちろん大切ですが、それ以上に大事なのは、自分なりの使い方を持つことです。
元城アカデミーでは、このような実際の受験経験も踏まえながら、生徒さん一人ひとりに合った数学の学習の進め方をご提案しています。
数学参考書の使い方や勉強法でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。